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「産後の骨盤歪み」を治さないと

2014年02月09日

「産後の骨盤歪み」を治さないと

普段は意識することがないでしょうが、骨盤は下が狭くなって上が広いチューリップ型をしているのです。
一番広い部分でも10㎝程度しかなく、その状態では出産時に赤ちゃんが通ることができません。
ですから、赤ちゃんが産道を通りやすくするために、妊娠初期より「リラキシン」というホルモンを分泌して、骨盤や全身の靱帯をゆるめる働きをするのです。

この「リラキシン」は妊娠期全体を通して分泌しますが、特に妊娠の初期と後期に多く分泌されます。
それにより出産時に骨盤が開き赤ちゃんが生まれてくることが可能になるので、出産時に骨盤が開くことは出産に必要なことですし自然なことなのです。

無事に出産が終わると骨盤は閉じて正常な位置に戻ろうとします。
しかし、妊娠前の生活習慣による骨盤の歪みや、妊娠中の体のバランスの崩れなどが残っていると、そのことで骨盤が正しく戻りにくくなってしまうのです。

この「産後の骨盤歪み」によって、骨盤周辺や下半身の神経バランスやホルモンバランスが崩れてしまい、女性にとって好ましくない症状が起こります。
また「産後の骨盤歪み」に、日常生活の姿勢の悪さや悪い癖による歪みが加わることで、より悪い結果を招いてしまいます。

具体的には、顔が歪む・バストやヒップがたれる・脚のラインが悪くなる・顔がむくむ・太りやすい体質になる・ポッコリお腹になるなど、体型が崩れてしまうのです。
また、生理痛・不妊・肌荒れ・腰痛・便秘・下痢・冷え性・肥満・O脚・X脚・不眠・イライラ・尿漏れなど、体の様々な部分や精神面に悪影響を与えることになります。

ですから、このような症状が起こらないためにも、産後に骨盤を正しく戻す必要があるのです。
最適な期間は出産後2ヶ月~6ヶ月以内といわれていて、この時期は戻しやすい時期なのです。
その理由は、出産でがんばった骨盤を休めのためであり、6ヶ月頃から「リラキシン」の分泌が急激に減少して固まってくるからです。

ただ、6ヶ月以上経過しても「手遅れ?」と諦めないで、専門家に相談してみることが大切です。
骨盤の歪みをそのまま放置していては、決して良いことはありません。



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